酒のつまみと肴: 2007年2月アーカイブ

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 最初はビールと言うときに枝豆、ポテトフライ、鶏唐揚げなんかとともに、ついつい食べたくなるのが「竹輪の磯辺揚げ」である。ようするに竹輪の天ぷらなんだけど、衣に青海苔を混ぜたもの。これを高温で香ばしく揚げる。
 竹輪には関東系のものと関西系の2種類がある。関西系はすり身にして、まず水で晒して水溶性のミオシン(タンパク質)を洗い流してしまう。こうすると特有の足(弾力)が生まれるのだが、旨味も少なくなる。関東系のは水晒しをしないので旨味が強いが弾力には欠けるのだ。竹輪の天ぷらには何と言っても関東系の旨味のあるもそっとした食感の物がいい。これを縦に2つ割。ボウルにいれた小麦粉を軽くまぶして、無駄な小麦粉をよくはたく。こんどはそのボウルに水いれて適度に衣を作り、青海苔、もしくはアオサを入れる。衣をつけて高温で揚げて出来上がりなのだ。
 作り方のコツは表面はカリっと香ばしく、中ほどはにゅるっと柔らかく、衣の青海苔の香りが立っているとうまいのである。こんなものがおつまみ界のオヤジ殺しとされるのだ。また家庭で食べるときには子供にはくれぐれも注意が必要だ。揚げるそばから食べられて、お父さんには1本だけしか、ときには子供のかじった半本ということも起こりかねない。

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