これ以上はない岐阜県『三千盛』

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 かれこれ『三千盛』に出合って30年近くなる。それ以来、月6本の『三千盛』を飲むのが20年も続いた。これが経済的に出来なくなって、「純米酒」を買うことが出来るのは正月と誕生日だけになってしまった。まことに人生も「辛口」なのだ。そう言えば好きなあまりに笠原町の酒蔵まで行ったことがある。そのときの酒蔵の印象も簡素でよかった。
 この『三千盛』純米酒の味わいは、きりっとした辛口、そして、どこまでいっても辛さの単な味わいが続いて、そこにやがて甘味と芳醇さが勢いをつけてきて喉に消える。これほどうまい酒があるものか? というのが1升瓶を抱えているときの思いである。
 この旨さを色川武大をして死を予感さしめ、永井龍男、山口瞳などもエッセイに『三千盛』の旨さを書き残している。不思議なのは『三千盛』を好むのは、ボクが大好きな作家ばかりである。

 さて、今日はいたってなにもない土曜日。こんな日に贅沢な純米酒とはいかない。それで本醸造。永六輔の『土曜ワイドラジオ東京』を聞きながら、長野の『山治 平林商店』のしょうゆ豆を肴にする。そして少しだけ昼寝と「極楽極楽」なのだ。

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●三千盛の蔵は鄙びた風情の気持ちのよいものだったが、ホームページを見るとやたら賑やかになっている。また変な書道家(有名な人なんだろうな)の字に気品がない。でも酒の味わいはいいのだから安心かな。三千盛よ、あまり下世話になるなよ


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このページは、管理人が2006年7月 1日 16:11に書いたブログ記事です。

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