東京福生「多摩自慢」

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 東京都多摩地区、青梅などには思った以上にたくさんの日本酒の醸造元がある。それが意外に水準が高いものなのだ。その中でも、ボクの好みの酒を醸しているのが石川酒造である。
 懐寂しいお父さんであるので1升の予算は2000円以内。このクラスでうまい酒を造っているのがもっとも良き蔵元という論法が成り立つのが、また面白いことに日本酒の世界である。すなわち値の高い酒だけがいい酒蔵は「ろくなもんじゃない」のだ。東京など都会ではいざしらず、日常的に吟醸酒を飲むなんて、一般家庭では無理も無理。またいい肴があって、だから値の高い酒がいいのかというと、これもまったく間違いであるのだ。
 下町の大衆酒場で飲(や)る2級酒(今ではこんな等級はないが下町では現役で使われている)、これなど1ぱい200円から250円なのだから合成酒かも知れない。ただ、この2級酒を「うまい」と飲めるようにならないと「ダメダメ野郎」なのだ。
 さて話はハズレに乱れてしまったが、多摩自慢の「上撰本醸造」1890円、「佳撰 辛口」1643円が値段からしてうまい。ともに辛口で切れがいい。それなのに味わいも深い。ボクなど懐が寂しいときには「佳撰 辛口」という選択が増えるがこれなら晩酌でむなしい気分にならなくてすむ。

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石川酒造 東京都福生市熊川一番地
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このページは、管理人が2006年8月11日 11:20に書いたブログ記事です。

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