八王子にはほんの数年前までは3軒の酒蔵があった。そのなかでも2軒は市街地のど真ん中にあって八王子の街がいかに水に恵まれていたのかを見せてくれていた。それが2軒とも移転。しかも一軒は遠く県外へ行ってしまったのだ。残念なことであるが、たぶんこれも仕方がないなと“地下水を汚すようなことばっかりたってきた「美しい日本」作りの敵とも言えそうな役人や政治家”はさぞや思っているだろうな。でもボクは残念で仕方がない。八王子の方々そうは思わんだろうか?
それで今でも古くからの土地での酒造りを続けているのはどこか? と言うと「日出山」という銘柄の『中島酒造』だけとなってしまった。それが市内下恩方にある。ここなら我が家から自転車でも行けるのである。でもちょっと遠いのでクルマで四半時。八王子から陣馬山に抜ける陣馬街道からすぐの酒蔵にたどり着いた。見たところこぢんまりと小さな酒蔵である。木造の建物に煙突がなければ倉庫のようにしか見えない。
ここでちょっと酒蔵を拝見。午前中の仕込みは終わってしまって、ただたんに発酵タンクをのぞいただけであったが、小規模で手作りに徹しているようだ。
「高尾山」「陣馬山」「日出山」と銘柄は3つ。ここに吟醸、純米、本醸造、普通種とある。確かに今時の突出した味わいを作り出してはいないものの。良酒ではあるのが「中島酒造」の酒である。味わいはやや辛口で旨味も感じられる。
多摩地区にあって八王子という土産の酒を飲むのもまたよしとする。今夜も「日出山」でいっぱいやるのだ。
中島酒造
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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酒粕を焼くと子供の頃を思い出してしまうのだ
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