最近の日本酒というのがはっきりいってわけがわからん。この楯の川という酒もそうで「蓋麹法」ってなんなんだろう? ようするに、ただの酒飲み(ボクのような)にはうるさいだけの、気持ちの悪い文字でしかない。こんなもの奥の方に隠して企業秘密にすればいいだろう。ほんとうにどうでもいいことをダラダラと書き連ね、しかも所謂品のないラベル文字ばっかり並ぶようになって、昨今の日本酒業界はおどろおどろしい。バカじゃないのと言ってやりたい。
昨日も聖蹟桜ヶ丘の小山商店で酒を選んでいたら気色わるい酒のラベルに妖気を感じておののいた。日本酒業界よ「まるで味の試行錯誤をやりすぎて味覚オンチのなったラーメン業界の大バカ野郎ども」のようになるのではないぞ。
まあ、そこまでは外見の話で、味わいが良ければいいのだ。この特別純米の味わいは冷やで飲む限りは変な御託を並べる割に、いたって平凡なものだ。酸味が感じられるが嫌な感じではなく、やや辛口なのだろうか、飲みやすい。飲みやすいが旨味があるのは「蓋麹法」のせいなのかな? そんなこと酒を飲んでいて考えたくもないものだ。
冷やで飲む限り、この酒の2600円ちょい超えという値段はちょっと割高かな。それが燗をすると、かなり旨味が浮いて、切れもある。酒の肴のフキのたきものの微かな苦みも渋みも、邪魔しないのはいい感じだ。ということでぬる燗なら値段以上である。でも冷やはダメ。ということで“いちいち燗をしてくれる優しい妻を持たない”ボクにはダメな酒と言えるのだ。
楯の川 山形県酒田市山楯字清水田27
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福島県玄葉本店「あぶくま」204円
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