あきる野市戸倉「喜正」純米酒2310円

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 あきる野市五日市から秋川を渡ると戸倉の集落にいたる。五日市の街は長く、それなりに市街地を形成しているが川ひとつ越えると鄙びた雰囲気に変わる。ここが秋山村に続く街道であり、ここから道は狭く川に沿って曲がりくねる。すなわち田畑のある最後の場所であり、ここから奥は森林地帯となる。
 この戸倉が長閑でいいところである。山にこんもり緩やかな平坦部があって、そこに商店が建ち並ぶ。山国を歩いていると、このような小さな商店街というか集落に出くわす。たぶんその昔は秋山村から出てきて、ここで一息いれる。そして五日市の街に農産物や材木を売りに出る。そんな場所だたんだろうな。
 そこに静かな佇まいであるのが「喜正」の酒蔵だ。煙突が見えるし、杉ばやしが下がっていていかにも酒蔵然として見事な一角をなしている。
 この戸倉や秋山村は我が家から至近にある豊かな自然。ここで川遊び、山菜取り、また昆虫や魚を探した後に「喜正」に寄って4合瓶を一本買ってくる。これが一升瓶ではなかったのが、戸倉の爽快な景色とはうらはらに「喜正」の味わいが重たく野暮ったいもの。あまりグイグイとはいかないものであったからだ。
 それがである。久方ぶりにまた立ち寄ってみると、味わいが昔と違っている。喉越しのいい、冷やでもいけそうな純米酒を見つけて、思わず一升瓶を買い込んでしまった。この「喜正 純米酒」のいいところは辛口なのに味があること。そして切れがいい。
 最後につけ加えると前回(10年近く前)「喜正」を買ったときに対応してくれた男性、どうも酒飲みの気持ちというか酒の好みなどの機微がわかっていない。また酒の味わいの表現力もない。それからすると今回対応してくれた女性は対応にそつがなく酒飲みの弱点を知っているようだ。

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野崎酒造 東京都あきる野市戸倉63
TEL:042-596-0123  FAX:042-596-
http://www.kisho-sake.jp/


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このページは、管理人が2006年7月10日 19:58に書いたブログ記事です。

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