千葉県勝浦はクロダイ釣りで通いに通った町である。そして民宿などに泊まると出てくるのが「腰古井」か「東灘」。これがともにうまいのである。当時民宿で出していたのは当然のごとく二級酒というやつ。そんな安酒の「腰古井」がうまいのは疲れていたせいだろう、と思っていた。それが改めて糖類添加のワンカップを飲んだら、意外や間違いなくいい酒である。
これは安い酒こそ漁師などに愛されているわけで、そんな海辺の町の酒であることを大切にしているのではないか。ついこういった想像を巡らせてくれる。そう言えば千葉県に関しては海辺の酒はうまいが、山間部の酒はまずい、という気がする。
このワンカップの持ち味はうまいのに切れがいいこと。すなわちクイクイいけるのだ。だから飲み過ぎには注意が必要だろう。
さて、ボクからの「腰古井」の飲み方の提案。それはワンカップをクーラーに2〜3本、夕方に串浜の堤防に入って夜を明かしでクロダイ釣り。潮が動かなくなって当たりが遠のいたら月を愛でながら「腰古井」を飲む。残念ながらこんなことをやっていたらクロダイの形は見ないで終わるだろうな。
ワンカップコレクター太郎の評価/絵がないから×
吉野酒造 千葉県勝浦市植野 571
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