近年、酒に重きを置く居酒屋には間違いなく置いてある銘柄。それを久しぶりに買ってきた。すると首に変な物がついている。この首についていた説明書に35歳未満の方は味がわからないなんてことを書いてあって、酒蔵が書くべき文句ではないと少々不愉快になる。これは作る側が書くべきことではない。はっきりいって作る側としては僭越である。愚かなり。それなら売る前に買い手を面接してから売る方がいいんじゃないだろうか?
まあ、そんな不愉快さはふっとぶほどにぬる燗、熱燗にしてうまい。舌先から滑ってくると辛みが押してくるようだ。そして旨味と甘さが一緒くたに口中広がり、適度な時間を持って消えていく。味に奥行きがあるというか肴がいらぬほどに舌を楽しませ、満足させてくれる。また驚いたことには常温でも出色の味わいだ。これは純米酒として優れたものを、しかも3年寝かせて作り出した味わいか。過去に飲んだ銘柄十指にはいる銘酒である。
1升3150円
神亀酒造 埼玉県蓮田市馬込1978
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秋田阿桜酒造「かまくら」
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